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タンドール窯を自作します。(材料はペール缶と植木鉢)

前回七輪と、植木鉢だけでタンドール窯を作ってみましたが、簡単なのは良いのですが、むき出しの窯のため、やけどの危険があったり、ただ重ねているだけのため、ちょっとぶつかったりするとひっくり返る危険がありました。今回、ペール缶に植木鉢をお収めることで、不安定さを解消しています。
残念ながらペール缶の外側まで熱くなるのでやけどの危険性の解消まではできていません。

それでもとても使い勝手の良い窯に仕上がりました。

改良するとすれば、出来るだけ大きく作る事だと思います。 と、いうのも、この大きさでは炭火までの距離が短い為、素材の焼きにムラができることです(炭火に近いところはすぐに焦げてしまいました)。少しでも大きく作る事で、炭火までの距離をとることができるのでこの問題も解消できると思いますので、次回はさらに大きなものにチャレンジしてみたいと思います。



自作のタンドール窯の全体像


材料

素焼きの植木鉢9号 2個
ペール缶 2個
耐火セメント 2K
缶ジュース空き缶 1個
ボルト 6個
   

使用した道具
金切りバサミ
電動ドライバー
金属用ドリルビット



所要時間 二日間
(セメントの乾く時間を考慮)

【関連リンク】
肉類のレシピ
父の日のレシピ



タンドール窯

中身はこんな感じです。
青の部分はバーミキュライトを敷いています。その中のオレンジ色の部分は火床にするための浅型の植木鉢です。

空き缶を使って空気穴を作ります。(緑色の部分です)
以前作製した超簡易的なタンドール窯を少しだけバージョンアップしてみました。

9号の深型植木鉢とペール缶、画像にはありませんが耐火セメントと浅型の5号植木鉢も使っています。

作り方の手順

火床に使う為の5号の薄型植木鉢です。

火床に空気を取り込むために缶ジュースの空き缶を使います。

片方が丸いまま、片方は高さを抑えるために長方形に成形しました。
火床に使う植木鉢に空気穴を開けます。

グラインダーを使って長方形の穴を開けます。 空き缶で作った空気の取り込み管の大きさにあわせながら開けていきます。
植木鉢の水抜き穴を耐火セメントでふさぎます。
ペール缶の底に断熱用にバーミキュライトを敷いて、その上に火床用の浅型植木鉢をセットします。

このとき、空き缶で作った空気穴も同時にセットしておきます。
外側はこんな感じです。

空き缶の直径にあわせて穴を開けておきます。
耐火セメントを流し込んで固めます。
9号の植木鉢を二つ使います。

植木鉢の底を金づちで抜きます。
丁寧に叩いていけば、簡単に底の部分だけ抜くことができました。

同じものを二つ作ります。

 
窯の部分になる9号の深型の植木鉢をセメントでくっつけます。

内側のくっつけた部分のくぼみにセメントを擦りこむように塗りつけます。

植木鉢を上下、セメントでくっつけた画像です。

これをペール缶の中の火床の上にセットします。
ペール缶1個では高さが出ないため2個重ねて使います。

上に重ねる側のペール缶は下約5センチの部分で切断します。

これを重ねることによって10センチほど高さを稼げます。
重ねたペール缶はボルトで抜けないように固定します。

画像はボルト用の穴を開けているところです。
同時にペール缶の上部の蓋を準備します。

こんな感じで金切りバサミを使って、蓋に円形の穴を開けます。

なぜ、こんな切り方をしているのかというと、穴にあわせて切ってしまうと切り口が危険なため、この様に遊びを作って折り曲げて使えるようにしています。こうすることで少しでも手を切るなどの事故を防ぎます。
金ばさみで作りました。植木鉢の直径にあわせて蓋に穴を開けます。

切り口は鋭く、手を切りそうなので、遊びを内側に折り曲げて直接切り口が手に触れないように加工しています。
ペール缶の中にセメントでくっつけた植木鉢を収め、蓋をしたところです。

ペール缶の内径ぎりぎりの大きさの植木鉢を使っていますが、収めた鉢植えが動かないように耐火セメントを下の方に流し込んでいます。(すみません!画像はありません)

完成

セメントが乾いて完成です。

ペール缶と、植木鉢の間にバーミキュライトを断熱材として充填する予定でしたが、今回は何も入れずに蓋をしました。

本来は断熱材を入れておいた方が、保温にもなるので良いと思います。

炭火を起こしてタンドリーチキンを焼いてみました。

なかなかに良い感じです。
このあとナンも焼いてみましたがかなり使えます。作って正解でした。

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