針金のようになった干しわらびを、ふっくらとしたわらびに戻すやり方です。戻したわらびの煮物は、とっても素朴な味で、田舎を思い出します。
干しわらびの戻し方
たっぷりの水を入れた鍋に、干しわらびを入れて、水から煮ます。水温が70℃くらいになったら火を止め、そのまま冷やします。70℃の見た目は、鍋底に小さな泡が全体的に付く感じになります。 |
お湯が冷めたらザルにあけて、お湯を捨てます。 |
新しい水に取り替えて、同じことをもう2回繰り替えします。合計で3回です。 |
3回目が終わり水が冷めたらわらびを取り出し、一本一本軽く押しながら転がして、繊維をほぐします。 |
揉み終わったら鍋に戻し、水から茹でます。沸騰したらそのままの状態で1分くらい茹でます。1分後、火を止めてそのまま一晩おきます。 |
翌日です。柔らかくなっていました。 |
完成
戻した干しわらびです。 |
備考
わらびは筍と同じであく抜きが必要な山菜です。あく抜きは、木灰・重曹・小麦粉を使ってやります。昔は灰を使ってやるのが多かったですが、今は重曹がメインになっていると思います。また、時間がかからない小麦粉を使ったやり方もおすすめです。我が家ではやり慣れている灰を使ったあく抜きをしています。昔は薪ストーブの灰を貰ってやっていましたが、今はキャンプで燃やした焚き火の灰を取っておいて使っています。 あく抜きに失敗した時は、柔らかくなりすぎていなければ、小麦粉を使ったあく抜きをするといいです。量がたくさんあってすぐに食べないのであれば、塩漬けにしてしまうという方法もあります。 柔らかく戻したわらびは、煮崩れがしにくいので煮物に最適です。 |
わらびの煮物の作り方 |